今回は前回解説していなかった、”減債基金係数”と”資本回収係数”についての覚え方です。
とは言っても、前回イメージを使った覚え方ですでに4つの係数
(終価係数、現価係数、年金終価係数、年金現価係数)の使い方について解説しました。
4つの係数の使い方をマスターしてしまえば、あとはそれに当てはまらなかったものが、
残りの2つ減債基金係数と資本回収係数ということになります。。
そしてこの2つの係数も簡単に覚えることができます。
こちらを読む前に前回のブログを読んでいただき、4つの係数についてマスターしておいてください。
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減債基金係数の簡単な覚え方
それではまず減債基金係数の覚え方についてです。
減債基金係数とは
一定期間後に一定金額を用意するための、毎年の積み立て額を計算するための係数です。
今回はイメージではなく文字に注目してください。
減債基金係数。。。積み立て額を計算する。。。減債基金係数。。。積み立て額を計算する
この中で似たような漢字が出てきませんか?
減債、積み立て。。そうです。
『債』と『積』です。
同じ『責』という文字が入った単語家族ですね。
積み立て額を計算するのに、減債という言葉を見るといまいちピンときませんよね。
なので、はなから減債の意味にとらわれず、”積み立て額はいくらか”と問題に出ていたら
迷わず減債基金係数を使うようにしましょう。
資本回収係数の簡単な覚え方
次に資本回収係数についてです。
資本回収係数は
現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の、毎年の受取額を計算するための係数です。
”取り崩した場合”なので”回収”という言葉が使われていますね、
この係数についても問題の中で”取り崩す”というキーワードが出れば迷わすこの資本回収係数を使用しましょう。
資本回収係数のもう一つの使い方
ちなみに資本回収係数にはもう一つの使い方があります。
それは”資金を借り入れた際、一定期間、年利で返済する場合の毎年の返済額を求める”場合です。
例えば、以下の過去問があります。
沼田さんは、住宅購入資金として1,700万円を借り入れた。20年間、年利2.0%で毎年年末に元利均等で返済する場合、毎年の返済額はいくらになるか。
これは、20年間、年利2.0%で元利均等返済とありますが、
年利2.0%で複利運用しながら20年間で取り崩すということと同じになります。
なので、返済額を求める場合には”資本回収係数”を使うことになります。
もらう側と払う側で立場は違いますが、一定金額を一定期間で取り崩す(払う)ことは同じですので同じ係数を使えるのです。
まとめ
”減債基金係数”は積み立て額を求める場合に使用する。
”資本回収係数”は一定金額を取り崩す場合に使用する。
おわり
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