あなたの身を守るために!FXトレーダーが知るべきFXのリスク

FXのリスク

 

リスクの塊

「FXはリスクの高い危険なギャンブル」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

しかし、その危険性やリスクについて詳しく説明できる人は少ないかもしれません。確かにFXは投資ではなく「投機」にあたります、投資信託や国債等と比べてリスクの高い取引です。

ただ、それをギャンブルとするかどうかはその人次第という事ができます。

今回はFXについての様々なリスクをわかりやすく説明し、取引を行うにあたっての心構えなどを紹介したいと思います。

FX会社の提示するリスク

FX口座を開設するときにはリスクについての説明義務があるため、必ず約款(契約についての取り決め)にはリスクについての記載があります。

その記載されているリスクの内容は主に以下となります。

・価格変動リスク

・金利変動リスク

・流動性リスク

・コンバージョンリスク

・システムリスク

・信用リスク

ただ、初心者の方には聞き慣れない言葉が並びますので、一度読んでそのリスクを理解するのは 難しいかもしれません。

そこで、各リスクについて噛み砕いて説明をしたいと思います。

価格変動リスク

FX取引の主なリスクです。「意図しない方向へ為替価格が動くと損失を被りますよ」というだけではなく、急激な為替価格の変動があった時にスプレッドの差が開きすぎて決済できなかったり、「ロスカットを行なっても尚、追証が必要になるかもしれません」という事を説明しています。

為替変動には市場心理が深く関わっており、政治的要因や天変地異などは特に市場心理に大きな影響を及ぼします。

流動性リスク

FXのみならず、投資や投機といったものは買い手と売り手がいて成立するものです。

もし買い手だけしかおらず、売り手がいなければ売買は成立しません。

そのため、流動性リスクとは、取引高の少ない通貨に関しては必ずしも希望した価格で売買が成立するとは限りませんという事を意味します。

特に年末年始に近づくと顕著に表れますが、売買を行う人が少なくなるため、売買する事を躊躇するほどスプレッドが広くなります。

システムリスク

世の中の証券会社は、昔と違って現物でのやり取りはほとんどしなくなりました。

その代わり顧客から受けた注文は、予めプログラムされたシステムで自動的に捌かれていきます。

もし仮に、ネズミが大事なサーバーの電源コードをかじってしまったら、システムダウンにより取引ができなるでしょう。

ネズミがいないにしても、システム障害は十分にあり得る事です。

そういった物理的な障害によるリスクを指します。

ここまでのリスクの実例

2015年1月15日

それまで、2011年に無制限為替介入※1を行うとしていたスイス国立が為替介入を停止すると発表した直後、4000pips(簡単に言うと40円分)を超える急激な変動があり、その際持っていたポジションの決済ができない、ロスカットすらされない顧客が続出。

更に相次いでシステムダウンや正常な決済を行えないなどのトラブルが発生し、倒産に追い込まれるFX業者も現れました。

スイスフラン/円チャート※チャートはYahooファイナンスより(http://info.finance.yahoo.co.jp/fx/detail/?code=CHFJPY=FX)

※1 無制限為替介入について

スイス国立銀行はリセッションとデフレを回避するため、2011年9月6日にスイスフランの対ユーロレート(ユーロ/スイスフラン)の下限(ユーロ安・スイスフラン高)を1ユーロ=1.2000フランに設定。そして、これを割りそうになった場合、あるいはそこを割り込んだ場合は無制限の市場介入を行うとしていた。

ザイFX より引用(http://zai.diamond.jp/articles/-/171137)

2011年3月17日

東日本大震災が起こってからちょうど一週間が経ったこの日、異常な円高が進んでいたドル円相場に衝撃が走りました。震災直後は日本の危機という心理が働いて円安に大きく動いたドル円相場でしたが、その後円高に転換。

徐々に円高が進んでいたドル円相場は、2011年3月17日の市場がオープンすると同時に、たった数分の間にストップロスを次々に巻き込み79円台であったものが一気に76円25銭という価格まで進みました。

金利変動リスク

FXは為替差による損益だけではなく、ペア通貨取引である特性上、金利による損益も発生します。

例えば、「オーストラリアドル/円」というペア通貨ならオーストラリアの1.5%に対して、日本円は0.1%ですから(2016年12月時点)、その差である1.4%の日割分が毎日入金されます。

ただ、もし経済情勢の変化により2国間の金利が逆転したとしたら、毎日あなたの口座から金利差の分が出て行ってしまう事になります。

これが金利変動リスクです。

コンバージョンリスク

コンバージョンとは「両替」の意味ですから、両替時のリスクもありますよという事です。

言い方を変えると、日本円を含めた3通貨間で発生するリスクです。

仮にドル/ユーロというペア通貨で取引をするなら、日本円をドルに変えないといけません。その時点で価格変動などのリスクを受けますし、実際にそのドル/ユーロの取引をしたならその2国間で発生するリスクもあるのです。

信用リスク

簡単に言うと、その会社が信用できるかどうかです。

良い人が沢山働いているかとかそういう事ではありません。

破綻するような経営をしていないか、信託保全(顧客の資金を守る措置)をしているか、社会的に信用されている業者かという事が「信用」にあたるのですが、具体的な解説もまた、長いお話になりますので省略致します。

しかしながら、今までに行政処分や業務停止命令を受けたFX会社は多く、「株式会社」という事で信用をするのではなく、自分なりに信用できる会社かどうかは予め確認しておくことも大事となります。

以上が、FXにおける主なリスクです。

言葉だけで見れば、特に不安を煽られるような事もないかと思いますが、自分の資金がこれらのリスクに直面した時の事をしっかり考えて取引を行う事が重要です。

リスクと同等に必要な心構え

「よし、リスクについては理解できたから、気を付けていれば大丈夫そうだ! 」

確かに、リスクを常に意識しておくことが大事です。

ただ、それと同じぐらい大事なことが「自分そのものもリスク要因となり得る」ということです。

FXとは自分との戦いと言う人もいるくらいで、FX取引に慣れてくると深く考えることをせずに、チャートをパッと見て積極的にリスクを取ろうとするようになります。

そこで、ここからは上記までのリスク以外に、どんなことに気をつければ良いのかを解説したいと思います。

休むも相場は取引の基本

取引を行う中で、稀に意図しない大きな利益を得ることがあります。

この時の快感が癖になってしまい、利益をもっと増やしていこうという気持ちが働いて、どんどん取引量が増えていくようになります。

そうなると、不思議と負けが続きます。

なぜ負けが続くのかですが、第一に「相場を客観的に見ることができていない」ということが挙げられます。

最初のうちは、おっかなびっくり取引をしているので、「上がるかな?下がるかな?」と初心者なりに市場の雰囲気を掴もうと慎重に取引をします。

しかし、しばらく取引を続けるとチャートの動きを見慣れてくる事もあってか、パッと見で判断するようになりますから、トレンド(相場の方向性)がはっきりしていない時に大きなポジションを持ってしまったり、レンジ相場と気づかずにポジション思ってしまって、天底で損切りを繰り返した結果、負けがかさんでいくのです。

『休むも相場』という相場の格言もありますので、分からないときは手を出さないと言う心構えで臨むことも大事になります。

勝っても負けても理由を考える

負けた理由を考えると言うのは、当たり前のようで大事なことです。

まず負けたと言う事は「自分の分析が間違っていた」ということです。

それを素直に認められるかどうかが重要になります。

分析に慣れてくると、自分の分析が間違っているかどうか考えず、ずっと自分の分析通りに取引をしてしまうことがあります。

負けは素直に認め、改めて分析しなおす勇気が必要です。

ただ、勝っても理由を考えるとはどういうことでしょうか。

稀に大きな利益を得ることがあると述べました、これは「意図しない動きで偶然勝てた」と言い換えることができます。

つまり分析した動きとは違う動きをしたという事実が残るのです。

もちろん、常に分析どおりにチャートが動くわけではありませんが、勝てたと言うだけで一喜一憂していると、上記で説明した相場を客観的に見られなくなると言うことにも繋がってきます。

取引が上手な人ほど「勝った時こそ冷静に」と言います。

買っても負けても冷静に相場を見ることを心がけると良いでしょう

FXのリスクとは?のまとめ

以上、FXのリスクについて、また、取引の上での心構えについて解説しました。

FXは非常にリスクのある取引です。

上述したとおり、為替の値動きは突然の『天変地異』や『政治的な事件』で急変することがあります。

自分の身を守るためにも、決して『すぐにお金儲けができるから』と大きな額で取引はせず、自分の余裕資金で行うことを心がけてください。

photo:ぱくたそ(www.pakutaso.com

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